クラウチング スタート 歴史。 陸上競技のルーツをさぐる6

陸上競技のルーツをさぐる6

クラウチング スタート 歴史

ここではクラウチングスタートとスタンディングスタートの違いや、クラウチングスタートの歴史について説明します。 クラウチングスタートとは クラウチングスタートは、まず肩幅より少し腕を広げて両指を地面に付き、前足側は膝を立てます。 そして少し下がったところにうしろ足の膝を伸ばして置き、腰を上げて静止するというスタート姿勢です。 クラウチングスタートというのは和製英語で、英語では「しゃがむ」を意味する「crouch start(クロウチスタート)」と呼ばれています。 短距離走に特化した爆発的瞬発力を生む姿勢 公式陸上競技規則では、400m以下の競技はこの姿勢でのスタートがルール付けられています。 そのことから分かるように、主に短距離走に特化したスタート姿勢と言えます。 クラウチングスタートがなぜ短距離に向いているかと言うと、低い姿勢から蹴り出したときの反発力は、上体を起こしたときよりも、体を前に進める力が大きいからです。 クラウチングスタート普及以前のスタート姿勢 クラウチングスタートが普及するまでは、スタート姿勢に明確なルールはありませんでした。 スタンディングスタートに似た姿勢や、その状態から極端に腰を落とした物、地点に打ち付けてある杭を掴むなど、個性的なスタート姿勢がありました。 第1回アテネオリンピックから本格普及 クラウチングスタートの歴史は古く、すでに120年前にはスコットランドで考案されていました。 本格的に脚光を浴びるきっかけになったのは、第1回アテネオリンピックでのことです。 そのころはまだスタート姿勢の研究が進んでおらず、どの選手も思い思いバラバラの姿勢でスタートしていましたが、アメリカ代表のトーマス・バーグが現代の物と何ら遜色のないクラウチングスタートの姿勢を取りました。 バーグはこの大会の100mと400mで優勝を勝ち取り、観衆に大きな衝撃を与えました。 また、この大会でのバーグを『アスレチックジャーナル誌』が大々的に報じたため、陸上競技者の間にクラウチングスタートの存在が瞬く間に広がり、急速な普及に一役買うことになりました。 スタンディングスタートとは 爆発的瞬発力が必要なく、過度なスタミナ消費を避けたい中距離・長距離走の競技では、立った状態で片足を前に出すスタンディングスタートが使われています。 クラウチングとの違い クラウチングスタートの前傾姿勢は、疲労が溜まるのも早く、走り続けない限りバランスが取りにくい姿勢です。 スタンディングスタートは、体を上へ押し上げる力がより強く働くので、スプリントの必要がない中距離・長距離の競技ではより長く、より体力を温存して走ることができるのです。 教育現場での児童への指導 クラウチングスタートは、短距離競技に適したスタート姿勢ですが、極端な前傾姿勢での走り出しは身体への負担が大きく、陸上をする上での基礎筋力が必要なスタート方法です。 そのため、まだ基礎体力のできていない小学生にはクラウチングスタートではなく、スタンディングスタートで走る指導をしている学校が多いです。 全国の陸上競技場をお探しの方はこちらへ.

次の

スターティングブロック

クラウチング スタート 歴史

陸上競技ルールに詳しい方教えてください。 短距離走で、スタブロを使わずスタンディングスタートをすることがあります。 ほとんどの場合が小学生で、教育的配慮のようですが、その場合に「位置について」で直立し、「用意」で足を広げるスタイルを出発係が指導していました。 全国小学生陸上競技大会でも、このようにしてレースが行われていたのを見たことがあります。 そこでふと疑問がわきました。 まず、このようなルールはどこから来ているのでしょう。 例えば、スタンディングスタートをするマラソンなどの種目では、「位置について」は、すでに足を広げていますので、決して「直立」ではありません。 短距離だけ「直立」を求めるのは不自然な気がします。 次に、クラウチングスタートとスタンディングスタートでは、スタンディングスタートの方が速いと思います。 (異論はあるかも知れませんが…)ということは、教育的配慮とはいえ、ルールを悪用される可能性もあると思います。 最後に、運動会の徒競走では、同じように教えられたと思います。 ということは文部省などが推奨した短距離走のスタート要領なのでしょうか?今でもこのように教える学校現場は多い気がします。 ちなみにルールブックや指導要領なども読んでみましたが、この項目に関する記述を見つけられませんでした。 陸上競技や運動会種目に精通されている方で、ルールというよりこの辺りの経緯などがわかる方は教えてください。 よろしくお願いします。 補足スタンディグスタートの「位置について(オンユアマーク)」で直立(いわゆる「気をつけ」)の姿勢を求めるルール的な根拠は、どこにあるのでしょうか。 これについてわかる方がおいでたら、ぜひ投稿をお願いします。 それにも関わらず小学生にスタンディングスタートを求める競技会は多いですね。 結局、そう言った大会は競技ルールを無視した非公認大会の位置付けに甘んじる決定をしたんだと考えられます。 知人から聞いた話で失礼します。 小学校や中学校では、最低限文部省で定めた備品を備える事が必要です。 スターティングブロックに関して、中学校では必須なんですが、小学校では無くても良いんだそうです。 それで、スターティングブロックを保有する小学校に通う子供が有利になるってんで、小学生のスタブロ使用とクラウチングスタートの禁止を声高に訴える人がいて、多くの小学生対象の競技会ではスタンディングスタートさせてるそうですよ。 馬鹿馬鹿しい事ですね。 大会要項まで確認はしていませんが、仰るように全国小学生陸上競技交流大会では、スタブロの使用は必須ではなく、スタンディングスタートも許容されていたと思います。 全国大会に限らず、小学生の大会では教育的配慮が多々あります。 フライングは2回まで可、さらに3回フライングしてもオープン扱いで出走可など。 長距離種目では、「位置について」の後に「用意」が無く、いきなり号砲が鳴ります。 なので、「位置について」のタイミングで構えます。 (なぜそういうルールなのかまで、深く考えたことはありませんが…) 少なくとも、長距離種目との比較だけで、「短距離種目で直立を求めるのが不自然」という結論を導くのは合理的ではありません。 あなたが「気がします」と仰るように、単なる気分の問題でしょう。 クラウチングとスタンディングのどちらが速いかですが、低学年の子は仰るようにクラウチングをさせるとかえって遅くなってしまいます。 というのも、クラウチングで速くスタートするには、「用意」のときに重心を前方に保ちしっかり静止すること(腕力と前脚の筋力が必要)、さらにスタート後は前傾姿勢を保ちながら加速する必要があります。 筋力が未発達なうちは、重心が後ろ寄りで(おしりが引けている)、スタート後もすぐに上体が起きてしまいます。 小学生でも、5~6年生になるとクラウチングで速く飛び出せるだけの筋力が付いてきます。 だから、「どんな子でも必ずスタンディングの方が速いから、ルール上スタブロが必須でなければ、ルールを悪用してスタンディングにした方が速い」という訳ではありません。 全国大会に出てくるような子は、特に高学年の子は身体も発達していますので、スタンディングスタートする子はほとんどいません。 スタンディングの子がいるとすれば、もともと走力のある子が入団早々に都道府県大会で優勝してしまい、スタブロの練習をする間も無かったのではないかと思います。 (陸上クラブでスタブロの指導をしないことはまず無いので) クラウチングをすれば 足を畳んでスタブロを蹴る動作を保持するのはヒョロヒョロした子だとふらついてしまうと思います。 それよりもスタート時の集中力や緊張感ってのは慣れる前は難しいものです。 速く走りたいというのが念頭にあるので技術を要しないのは レースを楽しもうとする気持ちを考慮してあるからだと思います 高学年か中学生になれば ほとんどのこどもがクラウチングが出来ると思いますが、 運動会の場合は土のグランドでは踏み込みが深すぎると かえって滑りやすく、こけて足を擦りむくこともしばしばあります 身長や筋力もまだ発育中なので 頭では理解できても思うように体を動かせないのが理由かなと思います。 力学的には大人になれば収縮速度が速く機敏な運動もできますが 小学生はまだ筋力が柔らかいですし 膝の負担も大きいので故障の原因にもつながります。 安全性の面もあるはずですね.

次の

【スポランド】クラウチングスタートとスタンディングスタートの違い

クラウチング スタート 歴史

クラウチング・スタート出現までの技術開発の過程 記録に残されたアマチュアによる最も古い短距離競走は、1845年英国のイートン校での競走だと思われますが、この頃のスタートはもちろん「スタンディング」でした。 その後、1860年代から各種の陸上競技大会が英国各地で開かれていきますが、当時の記録は芝生コースの100ヤード(91. 44m)が10秒5<100mに換算して11秒4程度>でした。 米国では1868年にNY陸上クラブのW・カーチス選手が、スパイク・シューズを履いて走ったこともあり、スタートの方法も工夫され、次第に記録も短縮されていきました。 地面に手を着いた「クラウチング・スタイル(crouch)<屈んだ姿勢>」は、オーストラリアのR・クームヴス氏が考えて注目していたものでしたが、実際に出現したのは、1884年にスコットランドに住むマオリ族出身のB・マクドナルドが考えて、87年にエール大学のコーチのM・C・マーフィー氏が学生選手たちに指導。 はじめての世界的な大会である96年の「オリンピック・アテネ大会」では、米国のT・バーク選手が唯一人、クラウチング・スタートを用いて100mを12秒0で走り優勝。 この方法の優位性が示されたので、それ以降は世界的にこの方法が普及することになり、今日に至っています。 この間、前の組で走った選手の穴は、自分の前後の足幅に合うように一度埋め戻して掘らなければならず、選手や付き添いのもの泣かせでした。 日本でも1950年代頃まで、選手たちは常に植木用の小さいスコップを持って試合に臨んでいたものです。 こうした状況を克服するために1927年頃、G・ブレスナーンとW・タトルの2人の米国アイオワ大学のコーチが創意工夫して移動可能な「スターティング・ブロック」を試作。 29年6月7日の全米学生選手権で、当時あまり有名ではなかったG・シンプソン選手がこれを使い、100ヤードを9秒5の記録で優勝して驚かせました。 さらに、1981年のルール改正によって、上記の条文中の「地面に付く事」という注意書きは抹消され、両足先を完全にブロックに乗りきって力強く蹴り出し、宙に飛び出す「ロケット・スタート」などが可能になりました。 さらに、人工的に作られた弾性に富んだ走路の改良とともに、更に一段と飛躍発展して今日に至っています。

次の