コロナしゅうそく 漢字。 収束と終息の違い!新型コロナウイルスにはどっち?使い分けを例文でご紹介

新型コロナウイルス“しゅうそく”は、収束? 終息?〈デキる社会人の言葉づかい〉

コロナしゅうそく 漢字

公開日: 2018. 01 更新日: 2018. 01 「収束」と「終息」の違いと使い分けとは?宣言するのはどっち? 「収束」という言葉をご存知でしょうか。 「事態が収束する」「争いが収束する」などと使います。 では、「収束」とは一体どういう意味なのでしょうか。 具体的な意味はよく分からないけれど、なんとなく使ってしまっているという人も多いかもしれません。 実は「収束」と間違えやすい言葉に「終息」があります。 どちらも「しゅうそく」と読みます。 同じ意味の感じがしますが、何か違いはあるのでしょうか。 言葉を正しく使うためには、しっかりと意味を理解する必要があります。 そこで今回は「収束」と「終息」の違いと使い分けについて解説していきます。 意味を正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう! 「収束」の意味と使い方 読み方と漢字 「収束」は< しゅうそく>と読みます。 「集束」と書くこともできますが、 一般的には「収束」とすることが多いです。 「収」は音読みで「シュウ」、訓読みで「おさめる・おさまる」と読みます。 「収」は「取りまとめる。 まとまる」を意味します。 「束」は音読みで「ソク」、訓読みで「たば・つか・つかねる」と読みます。 「束」は「引き締めて一つにまとめる」を意味します。 一般的な意味と使い方 「収束」の意味は 「おさまりをつけること。 おさまりがつくこと」です。 分裂や混乱していたものが、まとまっておさまりがつくこと・おさまりをつけることを表します。 「収」は「取りまとめる。 まとまる」、「束」は「引き締めて一つにまとめる」を意味します。 「収束」には「多くの光線が一点に集まる」という意味も含まれます。 これは物理用語なので、日常的にはあまり使いません。 混乱していた状態が落ち着いてきたという場合に「収束」を使います。 「収束」は完全に終わるという場合ではなく、一定の状況に落ち着く、一旦まとまるという場合に用いるのが適します。 例えば、「事件が収束に向かう」「事故による一時の混乱は収束する」などと使います。 言い回しとしては、 ・収束する ・収束を図る ・収束に向かう ・収束をつける などとなります。 数学用語 数学においての「収束」は 「数列が、ある一つの有限確定の値にいくらでも近づくこと」です。 具体的には、 ・ある無限数列が、ある値にいくらでも近づくこと ・数列の項が、ある値に限りなく近づくこと ・級数の途中までの和が、ある値にいくらでも近い値をとること を表します。 収束しない場合は「発散する」と言います。 類語 収斂(しゅうれん) (意味:一つにまとまること。 まとめること) 「こんがらがっていた感情が一点に収斂する」 輻輳(ふくそう) (意味:方々から集まること。 ものが一箇所に混み合うこと) 「種々の交通機関が輻輳する」 交わり (意味:交わること。 付き合い) 「一切の交わりを絶つ」 重複 (意味:同じ物事が幾度も重なること) 「話が重複してしまう」 沈静 (意味:落ち着いて静かなこと) 「事態が沈静する」 収拾 (意味:混乱した状態などを、取りまとめること) 「収拾がつかない」 正常化 (意味:あるべき状態にすること) 「国交を正常化する」 平常化 (意味:常日頃のようにする) 「事態を平常化する」 鎮火(ちんか) (意味:火事の消えて鎮まること) 「鎮火して静かになる」 「終息」の意味と使い方 読み方と漢字 「終息」は< しゅうそく>と読みます。 「終 熄」と書くこともできますが、一般的には「終息」と書きます。 「終」は音読みで「シュウ」、訓読みで「おわる・おえる」と読みます。 「終」は「おわる。 おえる。 おわり」を意味します。 「息」は音読みで「ソク」、訓読みで「いき・やすむ・いこう」と読みます。 「息」は「やむ。 しずめる」を意味します。 意味と使い方 「終息」の意味は 「事が終わって、おさまること」です。 物事がすっかり終わること・事態が完全に集結することを表します。 完全に物事が終わるという場合に「終息」を使います。 世界的に重大な戦争が終わった時や、一つの時代が終わった時などは「終息」が適します。 例えば、「戦争が終息を迎える」「インフレが終息する」などと言います。 「終息」=「息が終わる」=「エンド」と覚えておきましょう。 言い回しとしては、 ・終息する ・終息を迎える ・終息に向かう などとなります。 類語 終わる (意味:物事や動作が最後の段階まで行きついて,それ以上続かなくさま) 「やっと片付けが終わる」 ストップ (意味:止まること) 「雷で電車がストップしてしまった」 完結 (意味:しめくくりがついて、すべて終わること) 「楽しみにしていた連載漫画が完結した」 済む (意味:物事が終わる。 終了する) 「課題がいつもより早く済んだ」 終結 (意味:物事のおさまりがつくこと) 「AさんBさんとの争いはやっと終結した」 止まる (意味:動いていた人物などが動かなくなる) 「前の人が急に止まったのでびっくりした」 終止 (意味:終わりにすること) 「長期に渡った関係に終止符を打つ」 完了 (意味:全てが終わること) 「準備が完了したので始めることにする」 終了 (意味:物事が終わりになること。 終わりにすること) 「そろそろ業務を終了する」 例文 例文 ・ファミコンブームが終息した今、携帯式ゲームが人気となっている。 ・注射を呼びかけた効果があり、蔓延していた感染病が終息した。 ・地震による困難や事故については、なかなか終息しない。 ・長い期間に渡って起きていた暴動は終息を迎えた。 ・生産終息品については、最終セールを実施する予定だ。 ・全土に流行したものの、来週にはインフルエンザの終息宣言ができるだろう。 ・麻疹が注目を浴びているが、いつ終息するかについては気になるところだ。 ・新しい理事長が就任したことから、事件は終息に向かうことになった。

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「収束」と「終息」のコトバの違いについて知っていますか?

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新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。 そして、このニュースに毎日、校閲部は用字、用語の面から向き合っています。 例えば、 カタカナ語をよく使う小池百合子東京都知事の記者会見。 「オーバーシュートを防ぐには都民の協力が必要」「ロックダウンについては、今すぐということではない」。 これを日本語で言うならば「爆発的患者急増を防ぐには都民の協力が必要」「都市封鎖については、今すぐということではない」となります。 他にも「パンデミック(世界的大流行)」、「クラスター(感染者集団)」…。 カタカナ語の連続に高齢者からは「わかりにくい」という批判の声も聞かれますが、今やニュースでは日常的に使われ社会に浸透しつつあります。 また、今回のニュースで必ずぶつかるのが「しゅうそく」の言葉です。 この時、漢字は「収束」か「終息」、どちらなのか実は悩むところです。 今まで「収束」は〔おさめる〕、混乱・事態を収束。 「終息」は〔終わる、絶える〕、悪疫・戦火が終息、として使い分けをしてきました。 今回の新型コロナの拡大は単なる疫病の問題ではなく、政治・経済・社会にも大きな影響が出ており、今までの使い分けが適用しにくいと感じています。 「終息」は「(疾病の流行が)完全に終わる、完全に制圧する」という意味合い。 一方、現在の新型コロナウイルスには特効薬もなく、世界中で感染が拡大している状況のなかでは「一定の制御された状態」を意味する「収束」がよいのではないかと意見が校閲部内でも多数派です。 収束を何度か繰り返し、最終的に終息するという解釈です。 しかし、例えば識者の方が談話で「しゅうそく」を使っている場合、それが「収束」か「終息」かを判断する材料がありません。 本人以外はわからないでしょう。

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収束と終息の違い!新型コロナウイルスにはどっち?使い分けを例文でご紹介

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最近の新聞やテレビのニュースをみると、新型コロナウイルスに関するものがほとんどだ。 その中でしばしば用いられるのが「しゅうそく」という言葉だ。 新聞の記事やテレビのテロップには、「収束」と「終息」のふたつの異なる漢字が使われているが、適切に使い分けがなされているだろうか。 「収束」とは「混乱した状態がいったん落ち着くこと」であり、「終息」とは「混乱した状態が完全に終わったこと」を意味する。 つまり、感染拡大が「収束」するのと、「終息」するのでは、感染症パンデミックのステージとしては全く異なる次元の話だ。 世界は今、感染拡大が続き、「終息」はもちろん、「収束」の時期も全く見通せない段階だ。 そのような状況の中で、東京五輪の開催時期が、2021年7月23日から8月8日に決まった。 本当に1年程度の延期で、東京五輪を「完全な形で実現」できるのだろうか。 国際オリンピック委員会 IOC の延期日程の決定を拙速ではないかと批判する海外メディアもある。 1年後に東京五輪・パラリンピックを開催するために、競技会場、宿泊施設、移送手段、追加財源などの確保や、代表選考のあり方など課題が山積していることは言うまでもない。 ただし、最大の課題は、新型コロナウイルスの感染拡大を「収束」ではなく、「終息」できるかどうかだ。 3月26日以降、東京都の小池知事はなんども緊急記者会見を開き、「感染爆発の重大局面」にあると危機感を露わにしている。 在宅勤務の要請や不要不急の外出の自粛、特に夜間の接待を伴う飲食店の利用を控えるなど、三密 密集、密閉、密接 の環境を避けることを訴えている。 欧州連合 EU では都市封鎖を行う国が続くものの、医療崩壊が深刻化している。 いったん収束しても集団免疫ができるまで、再度感染リスクが高まる可能性もある。 日本医師会が「医療危機的状況宣言」を発したのも、医療崩壊が現実のものとなる前に感染爆発を回避しなければならないからだ。 安倍首相は来年の東京五輪を、「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証」とすると述べている。 それには感染拡大が「収束」に向かい、世界のパンデミックの完全「終息」宣言が出ることが必要だ。 五輪・パラリンピックは、世界が平和で安定した社会状況で初めて開催できるものだ。 今後、医療崩壊のみならず、多数の企業が倒産し、大量の雇用が喪失する経済崩壊が起こればオリンピックの開催どころではない。 世界中が新型コロナウイルス戦争に立ち向かい、日本も国民や企業に社会経済活動の自粛を要請する中で、現在は感染拡大の収束に全力を傾ける時だ。 五輪の延期日程は、少なくとも新型コロナウイルスの感染拡大が「収束」してから決めるべきではなかったか。 今後、雇用不安が広がり、将来の暮らしの見通しが立たない人も増え、五輪の1年延期という政治決断に納得できない人も多いことだろう。 夢を与えるはずの五輪開催が、ウイルス感染拡大の「収束」と「終息」の足かせになっては本末転倒だ。

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