万引き家族 ネタバレ。 万引き家族のネタバレあらすじと感想は?亜紀とりんの結末とラストも

映画『万引き家族』ネタバレ考察。ラスト結末に見たスイミーの謎と秘密

万引き家族 ネタバレ

セザール賞とは? フランス版、オスカー賞とも言われる名誉ある賞です。 (この組織は1975年に映画プロデューサーであるGeorges Cravenneにより設立されたものです。 ) ちなみにセザールとは、設立者クラヴァンヌの友人である 彫刻家セザール・バルダッチーニらしいです。 受賞者に渡されるトロフィーはセザールの作品とのこと! 出典:wikipedia セザール賞授賞式当日の失敗!? アカデミー賞に向けて、是枝裕和監督はアメリカ、ロサンゼルスに滞在していました。 セザール賞にノミネートしていたので、受賞した場合に備えて授賞式用にメッセージを託していました。 しかし、当日トロフィーを受け取り、コメントを代読するスタッフが手違いによりその場にいなかったという大失敗をしてしまったそうです・・・!!折角受賞したのに、なんだか残念です・・・。 ちなみに、本当は読まれるはずだったメッセージはこちら カンヌのパルムドールがこの作品の出発だったので、その旅がセザールにたどり着くということで、幸せな旅の締めくくりが出来ました。 」 出典:朝日新聞デジタル 万引き家族とは? 出典:朝日新聞デジタル 去年2018年5月19日に「万引き家族」は 第71回カンヌ国際映画祭にて、長編コンペティション部門の最高賞、パルムドールを受賞しました。 映画に対して芸術やアート、時事問題、哲学を盛り込むフランス映画のように、「万引き家族」もなかなか色々な問題を含んだ映画でした。 家族の繋がりとは何なのか?という永遠のテーマを問いかけている映画です。 フランス人の心をグッと掴んだようです。 万引き家族の簡単なあらすじ あらすじと共に、どのような問題が含まれているのかをざっくりと紹介します。 まだご覧になっていない方は後ろの方にネタバレが入っておりますので、見ないようになさってください。 東京の下町、住宅街の奥にこっそり潜む平屋に身を寄せ合って暮らすある家族の物語。 家族の生活費のおおもとは、おばあちゃん(樹木希林)の年金です。 治の妻の信代(安藤サクラ)はクリーニング屋さんで働いています。 」からわかるように、彼らは 実は犯罪で繋がった家族なのです。 とても仲がよいわけではないけれど、何か強い結束力が彼らにはあるのです。 真っ直ぐに行きていけない、心に傷を抱えた人々の結束という感じもします。 考えさせられる部分が多いのと、普段見かけないような東京の裏生活の部分を見ているような気になる映画です。 彼らがそれぞれ幸せになっていけるならいいのですが、その後が気になる終わり方です。 問題となっている部分のネタバレ• 祖母の年金不正受給。 治と信代はそもそも2人で過去に殺人を犯しており、それで繋がってる仮の夫婦• 妹はそもそも信代の妹ではない。 おばあちゃんの元旦那が再婚した相手との間の孫。 治と信代には息子はいない。 誘拐してきた子供。 さらに万引きをさせて育てている。 女の子は児童虐待を受けており、可哀想に思った家族が誘拐してしまう。 お手数ですが、応援クリックをお願いします!.

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【万引き家族】考察ネタバレ解説!安藤サクラが魅せた女優魂や家族の関係性などを紹介!

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そうだね、 人間臭さが良い意味でも悪い意味でも漂っている映画で、一言で表すとしたら、「とにかく凄い映画」ってとこかな。 相当無理やりだけどね(笑)それじゃあ、あらすじを軽く説明していくよ。 5人家族の「柴田」一家は夫婦のわずかな給与と祖母の年金だけではとてもやりくりできず、 万引きをしながらなんとか食い繋いでいる特殊な家族。 彼らはある日、 親から虐待されて居場所のない少女を匿う事になるんだ。 それが全てのきっかけだね。 けれど暫くして少女誘拐事件として報道されてしまい、生計を支えていた夫婦は職を失い、祖母が亡くなってしまった事で年金も受け取れないというピンチが立て続けに起こってしまう。 一家は 年金を受け取り続ける為、祖母を自宅の下に埋め、祖母の存在を無かったことにするんだよ。 残酷な場面なんだけど、全ては「生きるため」と言って苦渋の決断をするんだ。 けれど丁度その頃、息子の祥太は柴田一家に違和感を抱き始めるようになり、ある事件をきっかけに一家へ警察の手が及ぶ事になってしまう、というストーリーだよ。 編集長 もちろんだよ!特に今回の 審査委員長であるケイト・ブランシェットさんは、 「『万引き家族』には完全に圧倒された。 役者の演技と監督のビジョンが完璧に一致していた。 並外れた映画でした。 」さらにケイトは、 「安藤サクラのお芝居、特に泣くシーンの芝居がとにかく凄くて、もし今回の審査員の私たちがこれから撮る映画の中で、あの泣き方をしたら、彼女の真似をしたと思ってください。 」と安藤サクラの演技を大絶賛していたんだ!さすが、日本を誇る名女優だよね。 『万引き家族』はその演技、演出、撮影、脚本の全てが素晴らしいと評価され、パルムドールに至ったということだね。 日雇い労働者の父・柴田治(リリー・フランキー)、クリーニング工場で働く治の妻・信代(安藤サクラ)、息子の祥太(城桧吏)、女子高生見学クラブで働く信代の妹・亜紀(松岡茉優)、そして治の母・初枝(樹木希林)の5人家族だ。 一家は治と信代の少ない給料に加え、 初枝の 年金で暮らしていた。 しかし、それで5人が生活するには厳しく、治と祥太がコンビとなって 食品や生活用品を 万引きし、なんとか食いつないでいた。 その手際は慣れたもので、治が店員の目を遮るように立ち、その隙に祥太がカップ麺をリュックに入れるといったものだ。 また、初枝は夫と離婚しており、表向きには独居老人として暮らしている。 同居人である4人は定期的に来る市の職員に存在を知られないよう、 世間から隠れるようにして生活を共にしていた。 そのような境遇で慎ましい生活を送りながらも、5人の間にはいつも笑顔が絶えなかった。 治は、一人で震える彼女を見かねて保護する。 少女は「ゆり」と名乗るも、自らの身の上をあまり語らない。 治と信代はその晩、ゆりを元の家へ帰しに行こうとするが、家の中からゆりの両親と思われる男女の論争を聞く。 結局、ゆりは柴田家で暮らすことに。 一家は ゆりの体に火傷や傷の跡があるのを見つけ、 児童虐待の疑いがあると気づいた信代は 彼女を匿うことを決める。 翌日、一家はそれぞれの生活へ。 信代はクリーニング店の業務中、服のポケットに入ったままの指輪やネックレスをネコババ。 初枝は死別した夫の年金を受け取りに亜紀と銀行へ。 亜紀はその後、女子高生見学クラブへ行き、「 さやか」という源氏名を使い、男の前で下着姿になり、お金を稼ぐ。 学校へ行けない 祥太は ゆりを連れて万引きへ。 一家はそれぞれが脛に傷を持つもの達だった。 労災が下りなかったため、しばらくは初枝の年金に頼って生きていくしかない。 また、 ゆりの事が失踪事件として報じられ、一家は彼女の本名が「 北条じゅり」であることを知る。 ゆりを隠すために、ゆりの髪を短く切り、「 りん」という名前で呼ぶことにした。 そして、いつもの万引きに りんが加わるようになっていた。 その矢先、 信代の働くクリーニング店の経営が傾き、信代かもう一人の店員が辞めなければならない事態に。 その店員は信代に、「ニュースで報じられている女の子と信代が一緒にいるところを見た」と詰め寄る。 信代は「その事を喋ったら殺す」と釘を差し、自ら辞めていくのだった。 一方の初枝は元夫の命日に彼の息子の家に赴き、供養をしていた。 裕福そうな息子一家の写真立てには亜紀の写真が。 亜紀は海外に行っていることになっており、風俗店で使っている「さやか」という名前も妹の名前だった。 亜紀の両親は、彼女が初枝と暮らしていることは知らない。 初枝は お車代として3万円を受け取り、帰路へ。 夏になり、一家は海水浴に出かけ団欒を満喫する。 そこで初枝は楽しそうにはしゃぐ一家を見守りながら、ポツリと呟く。 「ありがとうございました…」と。 死んだことが役所に知れると、葬式や葬儀代にお金がかかり、さらには頼みの綱である初枝の年金が受け取れなくなるため、治と信代は初枝の遺体を自宅の下に埋め、 最初から初枝をいなかった事に。 そして、初枝の年金を引き出す信代と治。 初枝が隠していたお金を発見して喜ぶ二人を、 祥太は黙って真っ直ぐな目で見つめてた。 祥太は治から「 店に並んでいるものは、まだ誰のものでもないから持っていってもいい」と教えられた。 しかしある日、治が車上荒らしをしている時、 翔太は「 それは誰かのものではないの?」と尋ねる。 治は返事に困り、うやむやに返すが、祥太は、万引きという行為に 疑問を抱き始めていたのだった。 その数日後、 りんがスーパーマーケットで万引きをしようしたところ、祥太は わざと店員に見つかるように万引きし、逃げる際に足を骨折してしまう。 その夜、 一家は警察に全てがバレる前に夜逃げしますが、結局捕まってしまう。 それ以外の三人も取り調べを受け、そこで 柴田家の真実が明らかになってしまう。 りんはもちろんのこと、 柴田家の間には誰一人として血縁関係がないのだった。 信代は元ホステスで、 治はその常連客。 人目を忍んで不倫関係になった2人は、 痴情のもつれから信代の元夫を 殺害し、その死体を遺棄した 共犯者同士でもあったのだ。 しかも 祥太は治が車上荒らしをしたときに車に一人でいたところを 拉致された子供であり、彼らの名前も本名ではなかった。 初枝は身寄りのない独居老人で、浮気によって離婚した元夫の孫が亜紀だった。 亜紀は家庭不和で悩んでいたところ、初枝に声をかけられ、一緒に暮らすようになったのだという。 初枝は元夫の月命日のたびに亜紀の両親の家に出向き、お金をせびっていた。 5人はつまり、互いの孤独を埋めるために 疑似家族として共に暮らしていたのだ。 警察から「全て」を伝えられた 亜紀は動揺し、 初枝があの家に埋められていることを明かしてしまった。 信代は一家が犯した全ての罪を被り、 懲役刑に。 祥太は福祉施設に入り、 治は執行猶予5年の刑となった。 テストで好成績を残したり、釣りの知識も身につけたりと、彼はたくましく成長していた。 治と祥太は信代の面会のために刑務所に行き、互いの近況報告をしたあと 信代は祥太に、彼を誘拐した時の状況を打ち明ける。 松戸のパチンコ屋の駐車場で拉致したこと、その車の車種と色、そして、 「 あなたが本気で探せば本当の両親に会える」と告げ、面会室を後にする。 その夜、祥太は治と一緒にカップ麺を食べ、彼の家に泊まる。 自分を置き去りにして夜逃げしたことを問うと、治はそれを認め、「 父でなく、おじさんに戻る」と答える。 翌朝、祥太は施設に戻るため、バスに乗り込もうとしますが、 別れ際に 自分がわざと捕まったことを治に打ち明ける。 治は祥太の名前を叫びながらバスを追いかけますが、バスは止まることなく、治を見つめる祥太を乗せて走り去ったのだった。 出典:: その頃、 亜紀は自分が初枝に匿われていたのは お金のためだったのかと疑問を抱き、苦悩するように。 みんなで楽しく生活していたあの家に一人で行ってみるも、今はもぬけの殻となっており、 亜紀はただただその空虚を見つめるだけだった。 一方、 じゅりは本当の両親の元に戻ったが、本当の母親は信代や初枝のようにかまってくれない。 ベランダに追い出されたじゅりは、一人遊びをするばかりだった。 その ベランダから外を見るじゅり。 その目は 誰かを見つけたような、 誰かを探しているような目をしていた。 『万引き家族』是枝監督の才能あふれる采配について 出展: 実話にインスピレーション 本作は、 親の死亡届を出さずに年金を不正に受給し続けていたある家族の事件をもとにしています。 是枝監督は、この作品を10年近くかけて構想を練って作り上げたそうです。 『万引き家族』はそのショッキングなタイトルや内容から、 公開当初から 大きな議論を呼びました。 本作がパルム・ドールを受賞したときは「万引きを題材にしている作品が受賞するのは日本の恥だ」などといった バッシングが多く見られました。 本作は、文化庁から助成金を貰って撮影したこともあり、「映画を作る際に政治家や官僚の顔を思い浮かべたか」という皮肉な質問がありました。 それに対し、是枝監督はそれをきっぱりと否定し、 あ る一人の少女を思い浮かべながら撮った と答えています。 親から虐待を受けた子供を保護する施設で出会ったその少女は、絵本の「スイミー」を読んでくれたと言います。 読み終わったあとに褒めると、とても嬉しそうな顔をした少女を見て、 「 この子はきっと、 両親に聞かせたいんじゃないか、 と思いました。 その子の顔が忘れられなかった」と是枝監督は答えました。 作中にも、そのエピソードを想起させるような印象的なシーンがありましたよね。 驚きの撮影手法 『万引き家族』が評価されたのはその題材だけではありません。 役者の演技も世界的な評価を得ました。 冒頭で紹介した 安藤サクラの演技もさることながら、 その演技を引き出す手法も驚きです。 是枝監督は、これまでの監督作で 子役には脚本を渡さず、 場面毎にセリフを口頭で伝えるという手法を取っています。 ちなみに、作中で ゆりの歯が抜けるシーンは、撮影中に 子役の歯が本当に抜けたので急遽入れたシーンだそうですよ! 本作終盤の尋問シーンでは、安藤サクラや池脇千鶴に台本を渡さず、セリフを順番にホワイトボードに書いて見せながら撮ったと言います。 役者陣の実力と是枝監督の手法が合わさって完成した演技は、是非ご自分の目で確認してみてください! 『万引き家族』が私たちに訴えかけているもの 出典: 是枝監督は、インタビューで 「昔ドキュメンタリーの仕事をしていたとき、「 誰か一人に向かって作れ」と言われた」と話しています。 この『万引き家族』の登場人物たちは、特殊な環境化にある人々で、お世辞にも「いい人」ではありません。 しかし、本物の家族のように楽しそうに暮らす一家の日常を見て、 血縁を超えた「 絆」について考えさせられます。 そして、終盤で世間の目に晒される柴田一家を見て何を思うでしょうか。 本作は 日本が抱える問題をえぐり出す作品でもあります。 貧困やそれに伴う犯罪だけでなく、児童虐待やネグレクトなどは現代の日本で 本当に起こっている問題です。 「世界では、『 日本映画には社会と政治がない』と批判される」と是枝監督は言います。 その問題と真っ向から向き合ったのが本作であり、世界的な映画賞で絶賛された理由でもあります。 日本という大きな枠組だけでなく、一個人のあり方を見直すきっかけをくれる『万引き家族』は、 今だからこそ見るべき映画なのです。 まとめ 出典: 映画『万引き家族』についてネタバレも含み、徹底的に解説しました。 今の日本映画界を代表する役者陣の渾身の演技は必見です。 日本の「 今」に切り込んだ本作品を是非ご鑑賞ください!.

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「万引き家族」ネタバレ解説|一家が集まった経緯、遺影の人の正体など考察13

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万引き家族 2018年、 原案、監督、脚本すべてを手掛ける是枝裕和監督により公開された作品。 万引きが日常化し、貧しくも楽しく暮らす家族の物語。 上映時間は120分。 あらすじ 東京の下町に住む 「柴田家」 一家の主である 「柴田治」を中心とし、 6人家族で貧しくも幸せに暮らしていたが、この家族、 万引きの常習犯だった。 ある日、いつものように近所のスーパーで万引きを始める。 父親が壁となり、子供が万引きをする。 そんな帰り道、とあるアパートのベランダに放置される少女を発見する。 真冬の寒い中、見かねた治は少女を家に連れてきてしまう。 少女も入れて、一家は鍋を囲む。 それは 「とても幸せそうにしている」ことである。 万引きは日常茶飯事で、家での食事も決して豪華なものではない。 それなのにも関わらず、観ているこちらが微笑んでしまうほどに、 幸せそうに見える。 そんな不思議な魅力が本作最大の見どころであろう。 それぞれの立場や年齢だからこその問題や悩み、楽しさが細かく描かれ、 同じ屋根の下でそれを共有する。 そんな各キャラクターの物語にシンクロするように「家族」というものの、 素晴らしさが描かれている作風こそが今作の人気の秘訣である。 配信コンテンツ 「万引き家族」は、今現在、 Amazonプライム、U-NEXT、dTV、等で配信されている。 初枝の表向きは独居老人という立ち位置で暮らす一家は、 世間には知られてはいけない存在だった。 そんなある日、万引きの帰りにとあるアパートで、真冬に外に放置される少女を見つけ、 見かねた治は家に連れて帰る。 少女は自身を「ゆり」と名乗り、体には暴力を受けたとされる跡がいくつも付いていた。 その後、ゆりをアパートにも戻そうとするが、アパートの室内から、 怒声や、DVを受ける音を聞きつけ、返すのを諦める。 家族からは 「これは誘拐ではないか?」との声も上がったが、 「脅迫も身代金の要求もしていないからこれは誘拐ではなく保護だ」と主張する母の信代の 一言により、 ゆりを加えた6人での生活が始まった。 その矢先、治は職場で負傷して仕事ができなくなるが、あてにした労災は下りなかった。 家族は貧しくも幸せな生活を送っていたが、 2ヶ月後、たまたま見ていたテレビで、 ゆりの捜索が行われていることを知る。 本当の名前は「じゅり」であったが、一家は発覚を恐れ、「りん」という新たな名前を付ける。 回復した治は仕事に戻ることなく、祥太との万引きを「りん」に手伝わせる。 一家は仲良く暮らしていたが、 初枝はパチンコ店で他の客のドル箱を大胆にネコババし、 祥太は「りん」を連れて近所の駄菓子屋で万引きを働き、 信代はクリーニング店で衣服のポケットから見つけたアクセサリーなどをこっそり持ち帰るなど、 亜紀以外の各々が何かしらの犯罪に手を染めた。 夏を迎える頃、祥太はいつもの駄菓子屋「りん」との万引きに及んだが、 バレてしまい、お菓子を貰い、「妹にはさせるなよ」という言葉をかけられる。 信代の職場のクリーニング工場では、不況の煽りを受け、信代か職場の同僚のどちらかを クビにすると言われるも、同僚に「りんのこと警察に言わない」ことを条件に、 自ら進んでクビとなる。 一方、初枝は元の旦那 死んでしまっている が後妻との間にもうけた息子夫婦が住む家を訪れ、 前夫の月命日の供養ついでに金銭を受け取っていた。 初枝が義理の娘として同居している亜紀は 実はこの息子夫婦の娘であった。 夫婦は亜紀は海外留学中ということにしており、 初枝と同居していることは「知らない」こととしていた。 また亜紀には 「さやか」という妹がいた。 亜紀が働く風俗店でも「さやか」と名乗っていた亜紀は、 常連客である一人と心を通わせつつあった。 夏を迎えた一家は海水浴に出かけ、一家団欒を満喫するも、 自宅で初枝が死去する。 葬式などの金が工面できず、一家は初枝を自宅の床下の地面に埋め、 「最初からいなかった」ことにする。 信代は死亡した初枝の年金を不正に引き出し、 治と信代は家の中で初枝のへそくりを見つけだして大喜びしていた。 これを快く思っていない祥太の姿があった。 それから一家の犯罪はエスカレートし、治は祥太を引き連れ、 車上荒らしに走るも、祥太は手伝うことはしなかった。 いつものように祥太とりんは駄菓子屋に万引きしに行くも、 「忌中」の文字と共に、閉店していた。 仕方なく、もう一カ所のスーパーに万引きに向かうが、 祥太一人で万引きをすることを決め、りんには外で待つように指示する。 店内で事に及ぼうとした時、りんが店内に入ってきてしまう。 りんが万引きを働こうとしたとき、祥太は商品を床にぶちまけ、 大胆に万引きをする。 店員が追跡してきたが、橋の上で挟み撃ちに会い、橋から飛び降りる。 一部始終を見届けた「りん」は治たちのもとに急ぐが、 柴田家の4人が 祥太を捨て置き逃げようとしたところを警察に捕まり、 これをきっかけに家族は解体される。 りんは本来の親の元へ戻り、それ以外の三人は取り調べを受ける。 りんの誘拐についてや、初枝の存在についての取り調べを受け、 その中で数々の真実が浮き彫りになる。 ・治と信代は過去に殺人を犯していた。 ・治は初枝の実際の息子ではなく、彼を同居人として息子同然に迎え入れていた。 ・祥太は治と信代の拾われた。 ・治・信代・祥太らの名前は本名ではない。 柴田家の人間は全員が血の繋がっていない、疑似家族だった。 これまでの犯行はすべて自分の責任と、信代が主張し、投獄される。 祥太は施設に入り、治は一人暮らしとなった。 亜紀はかつての自宅を訪れ、もぬけの殻となった部屋で思いにふける。 それから数ヶ月後、 学校に通うようになった祥太はテストでも優秀な成績を残し、 釣りの知識も身に着けるなどたくましく成長していた。 治と祥太は信代の面会に、刑務所を訪れる。 祥太を前にすると信代は、祥太は松戸のパチンコ店で拾ったこと。 そしてその時の車のナンバーなどの詳細を祥太に教え、 「その気になれば本当の両親に会える」と話す。 治は情報を教えた信代に突っかかるも、 「この子には本当の親が必要。 私たちでは代わりになれない」と返す。 その夜、治の家に祥太が泊まる。 二人で同じ布団に寝て、祥太は自分を置いて逃げようとしたことを問う。 治はそれを認めて、 「おじさんに戻る」と答える。 翌朝、祥太の対応は冷たく、バスに乗る直前、治に実はわざと捕まったことを話す。 バスに乗り、バスを追いかける治を車内から見つめる祥太は、 治に向かって声にならない声で 「父ちゃん」と呟いた。 一方でりん じゅり はまた 虐待を受ける日常に戻っていた。 冬のベランダに放置され一人遊びをしていた。 ネタバレ徹底考察 彼女にとって本当の幸せとは何だったのか? 今作の映画、一家が犯罪を犯すシーンが多く流れるが、 面白い現象が起きる。 それは 「何が正義なのかわからなくなる」事である。 犯罪を起こし続け、法的に悪いのが一家であるのにも関わらず、 何故か、 捕まってしまったことが残念に思われるような不思議な現象が起きる。 法律よりも道徳を重んじて生まれてしまう気持ちが、一つのトリックだろう。 一家がバラバラになった後のラストシーン、 施設に入った祥太は勉学に励み、ちゃんとした生活を送っているが、 元の家に帰れたはずのじゅりは寒空の下のベランダ虐待生活に逆戻りし、 幼稚園にも通えず、 10までしか数字が数えらない描写が叩きつけられる。 「彼女にとって本当の幸せとは何だったのか?」 こんなことを考えさせられるようなラストシーン、 昨今の社会問題に切り込むような切り口であり 今一度考えてしまうようなラストだろう。 家族であるための数々の表現方法 柴田家は一つ屋根の下で、本当の家族ではないものの、 とても幸せそうに生活している。 そんな家の中で祥太は 「スイミー」を読んでいる。 そんな「スイミー」のストーリーこそ、 今回の家族をそのまま描いたメタファーとして機能した物語だったのではないだろうか。 社会的に弱い者たちが身を寄せ合い、一つになって、敵 社会 と戦う構図は、 スイミーによく似ている。 その他も、冒頭の治の足のケガ、そして祥太の足のケガの位置が同じだったり、 信代とじゅりのアイロンの火傷の位置が同じだったり、 血が繋がっていないながらも「同じ傷を背負う」という演出として機能している。 家族ではないはずなのに「家族」を意識させるような演出は「スイミー」だけではなく、 他にもたくさんあるだろう。

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