ローバー。 ローバー25(CVT)/ローバー・ストリートワイズ(CVT)【試乗記】 「小英帝国」の密かな悦び

レンジローバーに直6の春がやってきた? ランドローバーのフラッグシップモデルに乗ってたしかめた|SUV・クロカン|MotorFan[モーターファン]

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今回はBセグメントの「25」とそれをベースにした「ストリートワイズ」に試乗することができました。 この25は、前身である「ローバー200」とはかなり違うんですか? 大川:10年くらい前、200のイギリス試乗会に行ったんですよ。 結構気に入って、知り合いに勧めて買わせた覚えがあります。 なにしろ、ローバーオリジナルのKエンジンがとても気持ちがよかったんです。 それと、いわゆるセグメントBにしては味わいがあった、深みがあった。 「フォルクスワーゲン・ポロ」とか「オペル・コルサ」とかは、それなりにちゃんとできているんですが、基本的には実用のアシなわけです。 でも200は、実用性よりもむしろ「様式」がウリだったんですね。 鈴木:このローバー25も、インパネにウッドを使ったりして独特な雰囲気があります。 大川:ウッドもそうですが、メーターまわりとか細かいスイッチ類が、イギリスのコンテンポラリーデザイン、いわゆるテレンス・コンラン風なんです。 鈴木:コンランのものって、特に女性に今ウケていますよね。 大川:ドイツのカッチリしたものとか、日本のカワイイ系のものに比べて、いい感じがしました。 鈴木:日本では「トヨタ・ヴィッツ」も出ましたし、「日産マーチ」とか「スズキ・スイフト」とかもいい出来で、激戦区になっていますね。 大川:どのクラスでも同じですが、輸入車の魅力というのは「日本車じゃないこと」なんです。 鈴木:資金難から上海汽車の子会社になりそうですが、工場は移転しないでイギリスで作り続けるみたいですね。 やはりそこは譲れないところなんでしょう。 大川:ただ、ハードウェアについて悪いところをいえば、いくらでもありますよ。 CVTの完成度が低いところとか。 鈴木:最近あまり見ない、CVTらしいCVTでしたね。 古典的で(笑)。 日本人が発想しないクルマ 鈴木:25の上屋を変えたモデル、ストリートワイズも導入されることになりました。 プラットフォームやドライブトレインは共通で、車高を上げて樹脂製のバンパーなどを装着しています。 いわゆる都市型SUVということなんですが……。 大川:ちょっと理解しにくいところがありますね。 でも、ということは要するに、似ているものがないということになるわけです。 鈴木:日本人が発想しないクルマですね。 バケットシートを4つつけたSUVライクなクルマなんて、ちょっと考えつきません。 大川:オートサロンにしか出てこないでしょうね(笑)。 だからこそ、かけがえのないクルマということなんです。 鈴木:たぶん、SUVとしての能力はあまりたいしたことはないんでしょう。 少し車高が高いだけで。 大川:でも、クリアランスがあるということは、ちょっとした雪の時なんかにずいぶん違うんですよ。 鈴木:オマケの機能ということでは、ありがたいです。 あくまでも、あの形と内装を気に入った人のためのクルマではありますが。 MGローバーの車種が一気に拡充 鈴木:今までは日本で買えるローバーは75だけだったんですが、25とストリートワイズに加えて、コンパクトセダンの「45」も導入される予定です。 それから1. 4リッターのローバー最小モデル「シティローバー」、これはインドのタタ社が製造しているクルマですね。 「コマースCDV」という3ドアハッチも導入されるようです。 75のリムジンやV8モデル、それにMGのスーパースポーツ「Xパワー」も入ってきますから、MGローバーのラインナップが一気に広がりますね。 大川:それは朗報ですが、ちょっと心配なのは、MGローバーはしばらく資金不足だったので、次世代のクルマの開発が滞ってはいないか、ということです。 ただ、今あるモデルは登場してからずいぶん時間がたっていて、熟成が進んでいるでしょうね。 鈴木:去年工場を見学したんですが、最近ではあまり見られない光景がありました。 今はどこの工場でもロボットがクルマを作っているんですが、MGローバーでは工員さんがたくさんいて、手作りでクルマを組み立てているんですよ。 なんだか、ベントレーの工場に雰囲気が似ていました。 値段は十分の一なのに。 大川:ブリティッシュワールドがこの値段で手に入る、そう「小英帝国」の悦びなんです。 そこにMGローバー最大の価値があるんです。 鈴木:もちろん、英国趣味ということでは「ジャガー」という確固とした存在があるわけです。 でも、この値段で同じ世界を垣間見ることができるというのは、大きな価値ですね。 大川:ジャガーを持っている人は、その隣にコンパクトな25を置くのもいいでしょう。 MGローバーの各車はずいぶん長くフルチェンジをしていませんが、そのおかげで無国籍にならずに済んでいるとも言えます。 鈴木:値段はまだ発表されていませんが、たぶんリーズナブルなものになるんでしょう。 大川:とにかくスタイルがありますから、それを気に入ればお買い得だと思います。 鈴木:逆に言えば、英国趣味を持っていない人は気にしなくてもいいクルマです(笑)。 大川:それでいいんです。 この世界が好きな人にとっては、大きな価値があるんですから。 (まとめ=NAVI鈴木真人/写真=荒川正幸/2005年2月).

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ランドローバー 新型イヴォーク試乗|8年ぶりに生まれ変わったオシャレSUVのトップランナー(1/3)

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それがこのクルマがPHEVであることの証し。 考えてみれば、レンジローバーのデザイナーたちは電動化されたモデルに大きな特徴は与えませんでした。 バッテリーチャージ口も隠されていますから、外から見分けるのは至難の技です。 そこで、このバッジを覚えておくといいでしょう。 ところで、レンジローバー スポーツには他にどんなパワーソースがラインナップされているか知っていますか? 3リッターV6ディーゼル、3リッター直6ガソリン、5リッターV8+スーパーチャージャーです。 258psから575psまで揃っているのですから天晴れです。 PHEV以外で注目は最新の直6ガソリン。 48Vを採用したマイルドハイブリッドになります。 イマドキですね。 ジャガーランドローバー独自設計らしいですから期待しましょう。 それはクルマの挙動です。 これまでレンジローバー系モデルは、フロントに高い減衰圧のダンパーと太いスタビライザーを採用することでクルマのロールを抑えフラットなキャビンを保ってきました。 ある意味当時それは新しく、高級感の乗り心地として高く評価されていました。 が、不自然なフィーリングがあったのも否めません。 外側の前足が突っ張った感じがします。 でも、それがなくなっていました。 しっかりキャビンをフラットに保ちながらとても自然な足さばきを見せるのです。 これはもう感動。 PHEVに気がとられていましたが、クルマ自体がものすごく進化しているのを感じました。 素晴らしい!それとさらに付け加えたいのがキャビンの静粛性。 本当に静かなんです。 走りながら思わず「静かだなぁ」と数回呟きました。 高級車としてのレンジローバー スポーツは健在です。 それに、相変わらずスタイリングはかっこいいし、室内も相当お洒落に仕上がっています。 ウッドパネルとデジタルモニターを融合させたデザインはまさにイマドキの英国ね。 ジェントルな男の世界を感じます。 PHEVはそこにさらに知的さが加わったシロモノ。 ご興味ある方はぜひ、その走りをご体験くださいませ。 RANGE ROVER SPORT HSE DYNAMIC P400e 車両本体価格:12,760,000~(税込)• ボディサイズ | 全長 4855 X全幅 1985 X全高 1800 mm• ホイールベース | 2920 mm• 車両重量 | 2600 Kg• エンジン | 直列4気筒 DOHC ターボチャージド• 排気量 | 1995 cc• モーター | 交流同期電動機• 定格出力 | 96 kW• Photo : Takahito Ochiai(Gran)• Text : Tatsuya Kushima.

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今回はBセグメントの「25」とそれをベースにした「ストリートワイズ」に試乗することができました。 この25は、前身である「ローバー200」とはかなり違うんですか? 大川:10年くらい前、200のイギリス試乗会に行ったんですよ。 結構気に入って、知り合いに勧めて買わせた覚えがあります。 なにしろ、ローバーオリジナルのKエンジンがとても気持ちがよかったんです。 それと、いわゆるセグメントBにしては味わいがあった、深みがあった。 「フォルクスワーゲン・ポロ」とか「オペル・コルサ」とかは、それなりにちゃんとできているんですが、基本的には実用のアシなわけです。 でも200は、実用性よりもむしろ「様式」がウリだったんですね。 鈴木:このローバー25も、インパネにウッドを使ったりして独特な雰囲気があります。 大川:ウッドもそうですが、メーターまわりとか細かいスイッチ類が、イギリスのコンテンポラリーデザイン、いわゆるテレンス・コンラン風なんです。 鈴木:コンランのものって、特に女性に今ウケていますよね。 大川:ドイツのカッチリしたものとか、日本のカワイイ系のものに比べて、いい感じがしました。 鈴木:日本では「トヨタ・ヴィッツ」も出ましたし、「日産マーチ」とか「スズキ・スイフト」とかもいい出来で、激戦区になっていますね。 大川:どのクラスでも同じですが、輸入車の魅力というのは「日本車じゃないこと」なんです。 鈴木:資金難から上海汽車の子会社になりそうですが、工場は移転しないでイギリスで作り続けるみたいですね。 やはりそこは譲れないところなんでしょう。 大川:ただ、ハードウェアについて悪いところをいえば、いくらでもありますよ。 CVTの完成度が低いところとか。 鈴木:最近あまり見ない、CVTらしいCVTでしたね。 古典的で(笑)。 日本人が発想しないクルマ 鈴木:25の上屋を変えたモデル、ストリートワイズも導入されることになりました。 プラットフォームやドライブトレインは共通で、車高を上げて樹脂製のバンパーなどを装着しています。 いわゆる都市型SUVということなんですが……。 大川:ちょっと理解しにくいところがありますね。 でも、ということは要するに、似ているものがないということになるわけです。 鈴木:日本人が発想しないクルマですね。 バケットシートを4つつけたSUVライクなクルマなんて、ちょっと考えつきません。 大川:オートサロンにしか出てこないでしょうね(笑)。 だからこそ、かけがえのないクルマということなんです。 鈴木:たぶん、SUVとしての能力はあまりたいしたことはないんでしょう。 少し車高が高いだけで。 大川:でも、クリアランスがあるということは、ちょっとした雪の時なんかにずいぶん違うんですよ。 鈴木:オマケの機能ということでは、ありがたいです。 あくまでも、あの形と内装を気に入った人のためのクルマではありますが。 MGローバーの車種が一気に拡充 鈴木:今までは日本で買えるローバーは75だけだったんですが、25とストリートワイズに加えて、コンパクトセダンの「45」も導入される予定です。 それから1. 4リッターのローバー最小モデル「シティローバー」、これはインドのタタ社が製造しているクルマですね。 「コマースCDV」という3ドアハッチも導入されるようです。 75のリムジンやV8モデル、それにMGのスーパースポーツ「Xパワー」も入ってきますから、MGローバーのラインナップが一気に広がりますね。 大川:それは朗報ですが、ちょっと心配なのは、MGローバーはしばらく資金不足だったので、次世代のクルマの開発が滞ってはいないか、ということです。 ただ、今あるモデルは登場してからずいぶん時間がたっていて、熟成が進んでいるでしょうね。 鈴木:去年工場を見学したんですが、最近ではあまり見られない光景がありました。 今はどこの工場でもロボットがクルマを作っているんですが、MGローバーでは工員さんがたくさんいて、手作りでクルマを組み立てているんですよ。 なんだか、ベントレーの工場に雰囲気が似ていました。 値段は十分の一なのに。 大川:ブリティッシュワールドがこの値段で手に入る、そう「小英帝国」の悦びなんです。 そこにMGローバー最大の価値があるんです。 鈴木:もちろん、英国趣味ということでは「ジャガー」という確固とした存在があるわけです。 でも、この値段で同じ世界を垣間見ることができるというのは、大きな価値ですね。 大川:ジャガーを持っている人は、その隣にコンパクトな25を置くのもいいでしょう。 MGローバーの各車はずいぶん長くフルチェンジをしていませんが、そのおかげで無国籍にならずに済んでいるとも言えます。 鈴木:値段はまだ発表されていませんが、たぶんリーズナブルなものになるんでしょう。 大川:とにかくスタイルがありますから、それを気に入ればお買い得だと思います。 鈴木:逆に言えば、英国趣味を持っていない人は気にしなくてもいいクルマです(笑)。 大川:それでいいんです。 この世界が好きな人にとっては、大きな価値があるんですから。 (まとめ=NAVI鈴木真人/写真=荒川正幸/2005年2月).

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