あさひ なぐ 32。 朝比奈彩

「集団的下手クソ演技発動!」あさひなぐ 曽羅密さんの映画レビュー(感想・評価)

あさひ なぐ 32

『あさひなぐ』21巻を読了しました。 これはもう本当に熱いですね。 最高でしたね。 一つの節目が終わったというか、これが最終回だったとしても不思議じゃないぐらいの 「ありったけ」でした。 大団円のようでもある。 因縁の宿命の「二ツ坂高校VS國陵高校」の大将戦。 東島旭VS一堂寧々である。 1巻から積み上げられてたものがここに集約する。 『あさひなぐ』という物語における集大成と言っても過言ではないでしょう。 勝ったほうがインターハイに出場できるっていうこれでもかと盛り上げまくっていた「二ツ坂高校VS國陵高校」は大将戦まで引き分けて代表戦へ突入するのであった…。 東島旭VS一堂寧々 宿命の対決 旭と寧々の対決ってだけで集大成感ありますからね。 これぞ 「宿命の対決」って。 1巻で「一堂寧々なんて来年私がブチのめしてやりますから」「楽しみにしとるけん」という会話からはじまって色々とあったものです(しみじみと)。 『あさひなぐ』はモノローグがウリだと個人的に思っているんだけど、両雄が相対する時の心情がまた良いんだ。 元から試合中のモノローグでは何度か泣きそうになったことあるけど、今回は試合前に これでもかと燃えさせてくれる。 表裏一体の2人ってのがより強調されてます。 例えばコートに入ることが、旭は「いつも好きだった」と思う一方で寧々は「いつも嫌いだった」と。 同時に同じことを思い浮かべながら肝心なところが違う2人である。 旭「何者でもない私が、何者かになるためには。 」 寧々「何者かであるべき私が、それを証明するためには。 」 盛り上がり最高潮! 一昔前に格闘技ブームの頃に「PRIDE」ってあったじゃないですか。 試合前の煽りVTRが最高で選手に感情移入させたり「うおおお!」と燃えさせてくれたんですよ。 今なら「電王戦」などニコ動の煽りVTRのが有名か。 旭と寧々のモノローグは、煽りVTRのようにテンション上げてくれます。 何者でもない旭が何者かになるために、何者かである寧々がそれを証明するために…(脳内立木文彦ボイスで)。 煽りVTRのようなモノローグで読者の熱量爆上げですよ。 集大成のような試合 「女は度胸」 試合自体も今までの物語にあったエピソードが収束していくんですよ。 真春に教えて貰った「女は度胸」を筆頭に、旭が学んできたことを反芻して試合にぶつけていく様子が集大成のようである。 緊迫した試合の中で2人の対話がぐう熱い。 旭と寧々にしか出来ない試合で会話です。 今まで旭が笑ったのに嫌悪感抱いてたのに寧々まで笑うとかね。 難攻不落のヒロインが陥落したような達成感すらあります。 寧々がデレた! いやー、実に熱い試合じゃないですか。 『あさひなぐ』という作品がこの試合のためにあったとすら思える「ありったけ」です。 薙刀が、好きだ。 薙刀が、好きだ。 終盤で何度も 「薙刀が、好きだ。 」と繰り返す旭。 旭が薙刀好きって…。 いやそんなん前から知ってるわとも思うけど、それが寧々にも伝播して同じ気持ちになってる様子が実に素晴らしい。 寧々は代表戦に出る前に旭に答えを求めてましたからね。 関東大会東京都予選・個人戦ではじめて公式戦で戦った時(15巻)では、試合を早く終わらせたい寧々ともっと長くコートにいたかった旭で対照的でした。 そんな寧々が旭同様に 「何時間でもずっと、ここにおりたかくらい」と言ったのは素直に感動的です。 上段の構えとスネ 真春泣く あー泣かせた!いっけないんだ! 女の子を泣かせるのはいけないことだと思いまーす! 「旭VS寧々」の試合を見て涙を流す真春。 まあしかし、真春が感極まって泣いてしまったことが21巻のキモであり、『あさひなぐ』の文脈を通すとラストを飾る 集大成の結果ともいえるんですよね。 素晴らしい。 というのも「上段の構え」ってのは、旭がはじめて真春の試合を見た時に取った構えなんですよ。 4本目「上段の君」で。 上段はすぐに打突できる分、自分も無防備になる挑発的で危険な構え。 「上段の構え」は予告ホームランみたいなものであるそうな。 で、真春はスネで一本取るのでした。 スネへの一撃も入部前に真春が決めてるのを見て 「私でもあんなふう(真春)になれますか…?」と憧れた技ですから。 旭にとっての真春は崇拝の対象の域まで達しており 信心していましたからね。 真春の試合見たら泣いちゃった事もあります。 170本目「決勝」 怪我をしてたけど「見なきゃ…」と。 関東東京予選個人決勝で真春の試合を見て感極まって泣き出してしまった旭である。 真春の相手だったのは奇しくも寧々です。 「あなたを見れば何度でも、私はあの時間に引き戻される」と1年のペーペーだった頃を思い出しちゃうのでした。 とどめはスネに一撃。 デジャブである。 旭と真春で立場が入れ替わってるけど。 あの時は、「VS寧々」戦で真春の姿に感極まって泣いてしまったのは旭だったけど今度は逆です。 旭の姿に感極まって泣いてしまう真春の図。 『あさひなぐ』の集大成っぷりが半端じゃありません。 見開きの一撃はいつかの真春のようだった。 「あんなふうになれますか…?」だって? あんなふうだったよ! うむ。 『あさひなぐ』21巻は素晴らしかった。 個人的にもうインターハイ予選 「VS國陵高校」「VS一堂寧々」を超える試合は無いのではないかと思うんだよね。 それぐらい全てのありったけがあった。 物語の集大成でもあった。 燃え尽きたぜ。 いい最終回だったって満足度がありました。

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あさひなぐ

あさひ なぐ 32

ネタバレ! クリックして本文を読む ただ、なぁちゃんなどのメンバーが可愛い!となるだけの映画だと思っていましたが、最終的に旭や真春に感情移入し、 真春が負けた時や、旭が一堂に面を入れた時は泣けました。 原作は知らないのですが、原作と違う……というコメントが多かったです。 ですが原作とは別に違う映画だと考えれば普通にいい映画でした!! 昔はアイドルですがなぁちゃんやまりかは今女優として演技をしています。 アイドルだから、という肩書きがなくても演技が出来てるのはしっかりと実力があるからです。 いくら元アイドルでも女優としての実力が無ければ仕事はありません。 ですので、やっぱりメンバー達の演技は最高でした! まさに、アイドルブームの「生贄」にされてしまった悲しい作品。 原作が人気なだけに、原作ファンは非常に複雑な心境なのではないでしょうか。 映画は冒頭からの寒い演出のオンパレードとアイドル特有の演技の下手さが目につきます。 おそらく喜んでいるのはアイドルファンぐらい。 またはアイドルの隠れファン。 かろうじて、中村倫也さんを筆頭とした役者さん達が頑張られていますが、如何せん厳しい。 何よりも、こんな素人を使わないといけない業界の裏事情や、こうでもしない限り、興行収入が見込めないと思われてしまっている現状。 いくらプロが撮ってもこうなってしまうある種の「限界」を垣間見た気がします。 出来上がった映像を見て、ひっくり返った関係者は沢山いると思いますが、無事「大コケ」したようですね。 ご愁傷様です。 そういえば以前、映画化されると聞いて、その後はとんと噂を耳にしなかったのは、こういう要因があったからなんだと妙に納得しました。 別にアイドルに恨みはありませんし、特に関心もありませんが、映画に出る以上は冷静な見方をします。 アイドルだからとか、そんなのは一切関係ありません。 内容ももう、どこかで見た事ある!ような 題材が違うだけ もの。 出来も消して駄作ではなく、TVドラマスペシャルで流せば丁度いいくらい。 可もなく不可もなく。 でも多分評判良いだろうなぁと思った。 何故かというと、観客の殆どは「乃木坂46ファン」であり、「映画ファン」ではないからだ。 ライト層には確かに受けは良いだろう。 乃木坂46のメンバーらが主演等を務める。 いわゆる完全なサクセスストーリーでもなく、特にこれと言った女子高生特有の恋愛話もない。 あくまでも映画の焦点は部活である。 そして部員達のなぎなたに対する姿勢は、とことんまで真摯である。 また、彼女達を支援する周りの大人達も良い。 一見ちゃらんぽらんに見える部活顧問も企画力は抜群であるし、合宿で部員達を猛稽古で鍛え上げる、合宿先のなぎなたの高段者の寺の住職等も、彼女達への愛情に満ちている。 ストーリーもなぎなたの試合の勝敗重視のみではなく、部員同士の友情や信頼、交流といったものに重きを置かれているのが良かった。 単なるアイドル映画に終わっていない中々の良作である。 乃木坂46のドラマ『初森ベマーズ』が好きで、よくツイッターに感想を書いていた。 続編やるか、映画化してほしいと思っていた。 『初森ベマーズ』の方はまだだけれど、同じスポ根物の原作、乃木坂46出演で、この『あさひなぐ』が映画化になった。 主演はベマーズと同じ西野七瀬さん。 ベマーズではライバル校の天才選手だった白石麻衣さんが、同じ学校の頼れる先輩になり、ベマーズではチームメイトだった生田絵梨花さんが逆にライバル校の強敵役になった。 その他、同じ高校の選手としては、伊藤万理華さん(キャプテン役)、松村沙友理さん(天然系お嬢様役)、桜井玲香さん(ヤンキー系剣道経験者役)が出演していた。 映画の内容的には、最後がちょっと違うけれど、ほぼ原作通り。 特に試合のシーンがよくて、全部本人ではないとおもうけれど、薙刀がうまくて違和感がなかったし、効果的にスローモーションや音楽を使って盛り上げていた。 あと乃木坂メンバーの演技も、おのおの舞台やドラマ、映画にも出ているせいか普通の女優さん並にうまくて、アイドル映画の域を超えていた。 ただちょっと気になったのは主役の東島旭役の西野七瀬さん。 最初に西野さんありきで一番初めに発表していたけれど、この役、人気とか考えないで、乃木坂の中から選ぶなら、生駒里奈さんじゃなかったのかと思った。 身長が低い役なのに、西野さんは微妙に身長が高いから、すごく違和感があった。 それからメガネがあまり似合わないので、せっかくのかわいい顔が生かされていなかった。 西野さん本人のキャラも一見弱そうな感じだけれど、実は肝が据わっていて、度胸もあり、すごく負けず嫌いなところがある。 どうしても出演させたいなら、元のキャラとかわいい顔を生かせる、桜井さんのところ(八十村将子)でよかったような気がした。 少なくとも4、5年前なら絶対に生駒さんだったと思う。 生駒さんも昔はセンターやっていて、美少女軍団の乃木坂の中でもトップクラスでかわいかったのに、今は見る影もない。 人間いろいろ変わっていくし、若いから顔も変わったような気もしなくもないけれど、逆に今だったら、さらに主役の東島旭役に合っていたような気がした。 あとできれば生田さんのところ(一堂寧々)は大園桃子さんがよかった。 出身は同じ熊本ではないけれど、九州出身だし、剣道やっていて、乃木坂での立場も一堂寧々に近いものがあると思う。 前に見た映画の『咲 -Saki-』のところで、多人数のアイドルグループでキャラの合っている人を入れていけばいいと書いたけれど、人気、経験、実力が絡んでくるから、そんなに単純にはいかないらしい。

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あさひなぐのレビュー・感想・評価

あさひ なぐ 32

『あさひなぐ』21巻を読了しました。 これはもう本当に熱いですね。 最高でしたね。 一つの節目が終わったというか、これが最終回だったとしても不思議じゃないぐらいの 「ありったけ」でした。 大団円のようでもある。 因縁の宿命の「二ツ坂高校VS國陵高校」の大将戦。 東島旭VS一堂寧々である。 1巻から積み上げられてたものがここに集約する。 『あさひなぐ』という物語における集大成と言っても過言ではないでしょう。 勝ったほうがインターハイに出場できるっていうこれでもかと盛り上げまくっていた「二ツ坂高校VS國陵高校」は大将戦まで引き分けて代表戦へ突入するのであった…。 東島旭VS一堂寧々 宿命の対決 旭と寧々の対決ってだけで集大成感ありますからね。 これぞ 「宿命の対決」って。 1巻で「一堂寧々なんて来年私がブチのめしてやりますから」「楽しみにしとるけん」という会話からはじまって色々とあったものです(しみじみと)。 『あさひなぐ』はモノローグがウリだと個人的に思っているんだけど、両雄が相対する時の心情がまた良いんだ。 元から試合中のモノローグでは何度か泣きそうになったことあるけど、今回は試合前に これでもかと燃えさせてくれる。 表裏一体の2人ってのがより強調されてます。 例えばコートに入ることが、旭は「いつも好きだった」と思う一方で寧々は「いつも嫌いだった」と。 同時に同じことを思い浮かべながら肝心なところが違う2人である。 旭「何者でもない私が、何者かになるためには。 」 寧々「何者かであるべき私が、それを証明するためには。 」 盛り上がり最高潮! 一昔前に格闘技ブームの頃に「PRIDE」ってあったじゃないですか。 試合前の煽りVTRが最高で選手に感情移入させたり「うおおお!」と燃えさせてくれたんですよ。 今なら「電王戦」などニコ動の煽りVTRのが有名か。 旭と寧々のモノローグは、煽りVTRのようにテンション上げてくれます。 何者でもない旭が何者かになるために、何者かである寧々がそれを証明するために…(脳内立木文彦ボイスで)。 煽りVTRのようなモノローグで読者の熱量爆上げですよ。 集大成のような試合 「女は度胸」 試合自体も今までの物語にあったエピソードが収束していくんですよ。 真春に教えて貰った「女は度胸」を筆頭に、旭が学んできたことを反芻して試合にぶつけていく様子が集大成のようである。 緊迫した試合の中で2人の対話がぐう熱い。 旭と寧々にしか出来ない試合で会話です。 今まで旭が笑ったのに嫌悪感抱いてたのに寧々まで笑うとかね。 難攻不落のヒロインが陥落したような達成感すらあります。 寧々がデレた! いやー、実に熱い試合じゃないですか。 『あさひなぐ』という作品がこの試合のためにあったとすら思える「ありったけ」です。 薙刀が、好きだ。 薙刀が、好きだ。 終盤で何度も 「薙刀が、好きだ。 」と繰り返す旭。 旭が薙刀好きって…。 いやそんなん前から知ってるわとも思うけど、それが寧々にも伝播して同じ気持ちになってる様子が実に素晴らしい。 寧々は代表戦に出る前に旭に答えを求めてましたからね。 関東大会東京都予選・個人戦ではじめて公式戦で戦った時(15巻)では、試合を早く終わらせたい寧々ともっと長くコートにいたかった旭で対照的でした。 そんな寧々が旭同様に 「何時間でもずっと、ここにおりたかくらい」と言ったのは素直に感動的です。 上段の構えとスネ 真春泣く あー泣かせた!いっけないんだ! 女の子を泣かせるのはいけないことだと思いまーす! 「旭VS寧々」の試合を見て涙を流す真春。 まあしかし、真春が感極まって泣いてしまったことが21巻のキモであり、『あさひなぐ』の文脈を通すとラストを飾る 集大成の結果ともいえるんですよね。 素晴らしい。 というのも「上段の構え」ってのは、旭がはじめて真春の試合を見た時に取った構えなんですよ。 4本目「上段の君」で。 上段はすぐに打突できる分、自分も無防備になる挑発的で危険な構え。 「上段の構え」は予告ホームランみたいなものであるそうな。 で、真春はスネで一本取るのでした。 スネへの一撃も入部前に真春が決めてるのを見て 「私でもあんなふう(真春)になれますか…?」と憧れた技ですから。 旭にとっての真春は崇拝の対象の域まで達しており 信心していましたからね。 真春の試合見たら泣いちゃった事もあります。 170本目「決勝」 怪我をしてたけど「見なきゃ…」と。 関東東京予選個人決勝で真春の試合を見て感極まって泣き出してしまった旭である。 真春の相手だったのは奇しくも寧々です。 「あなたを見れば何度でも、私はあの時間に引き戻される」と1年のペーペーだった頃を思い出しちゃうのでした。 とどめはスネに一撃。 デジャブである。 旭と真春で立場が入れ替わってるけど。 あの時は、「VS寧々」戦で真春の姿に感極まって泣いてしまったのは旭だったけど今度は逆です。 旭の姿に感極まって泣いてしまう真春の図。 『あさひなぐ』の集大成っぷりが半端じゃありません。 見開きの一撃はいつかの真春のようだった。 「あんなふうになれますか…?」だって? あんなふうだったよ! うむ。 『あさひなぐ』21巻は素晴らしかった。 個人的にもうインターハイ予選 「VS國陵高校」「VS一堂寧々」を超える試合は無いのではないかと思うんだよね。 それぐらい全てのありったけがあった。 物語の集大成でもあった。 燃え尽きたぜ。 いい最終回だったって満足度がありました。

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